ヒモで。

 う〜む、ちょっとバテ気味ですが大丈夫。食欲はあるので、もうまもなく復帰するでしょう。
 珍しくも、朝が辛い。習慣で、早くに目覚めるのですが、全身だるくて二度寝(これが嫌い)してしまい、再び気づいて6時半だ。
 う〜む、もったいない。この時期、涼しい早朝は、いちばんの動き時なのに。あ〜残念だ。汗たらたら流す時刻になっての草取りの日々だ。
 最近のマイ・ブームで足ふきマットを編んでいる。今までは古くなったバスタオルで足ふきマットを縫っていたが、今度はすり切れたシーツを紐状に切って、楕円に細編みしている。タオルと違って生地が薄いシーツでも細編みすると厚みが出て、この上に立つと足裏が気持ちいい。わら草履に似た感触かな。
 先日、母の台所で手ぬぐい製のヒモを見つけた。日ごろ母はビニールの袋などを細く裂き、それらを結わいて、あれこれ束ねるヒモにしている。要らなくなった服も裂いて、それで食後の食器をぴかぴかに拭き取り、まるで洗ったかのようにキレイにして悦に入っている。
 わたしに見せて、ふふっと笑う。それはいいが、そのままそれを食器棚にしまわないでね。
 疲れた風情の古手ぬぐいが台所にあったのを知っていた。それが朝にヒモ状になっていて、これでは食器を拭くには不便だ、と思いつつそれを数本抜いて朝食で使った食器を拭いた。
 東京と静岡で、母娘でヒモ作ってるんだな。
 昼時になって母が「あれ? ヒモが」となにかぶつぶつ言ってる。なんざんしょ? ヒモなら皿を拭いたよ、と告げると、どこに捨てた? と訊いてゴミ箱をあさりだした。
 あれあれ、そんなに大事なヒモだったのですか?
 わたしは東京でジャスミンパッションフルーツのツルの補助に、バケットなどのパンの袋に付いてくる針金の入ったようなモノを使っているのですが、母は使い古した手ぬぐいを裂いてヒモを作り、それでツルを結わえるという。クタクタになった布はツルを傷めないので、使い古した手ぬぐいがいちばん使いやすいのだという。
 娘にはとてもきつい言葉で育ててきた母なのに、なんと野菜には優しいことよ、と驚いた。それで、あ〜わたしが使っているあのヒモでは、きっとジャスミンパッションフルーツも痛い思いしてるんだろーな、替えてやろう、と思いつつ、まだだ。彼らが傷つく前に、復活せねば。
↓すり切れた古シーツで作った枕カバーと足ふきマット。