ハーフセンチュリーを越えて、親の世話をしたくなった。 病弱なわけでもボケてもいないが、まあね、わたしもそういうお年頃になったんでしょう。そういう気持ちは「ある日突然に」または「忍び寄るように」やってくるものだともわかった。 だから、焦らない…

10年ほど前、ひとりでインドに行って、見張りがいないことをこれ幸いと買い物しまくった。日々、数百円の宿に泊まって数十円の食事をして罪滅ぼしとし、１枚のサリーに果ては１００ドルをつぎこんだ。さすがに６００ドルと言われたステート・アワード作の絣…

田中真知さんが福島に向かった。エジプト時代の友人が被災して避難所暮らしをしているので、エジプト仲間の支援を背負い、届けにいったのだ。 それにしても、余震が多い。数日前の夕刻、乗っていたエレベーターの扉がガタガタ揺れて違和感をやや感じたが「風…

節電ついでに節水に励んでいるせいだ。昨夜はオソージガカリさんの不便も考えずにこまめに電気を消して叱られた。肉体疲労は風呂の湯を洗濯機に運んだり、庭の水撒きに洗面器で運んでの節水のあげくだ。あ〜情けない。 一階にある風呂の湯をタライで汲んで、…

竹は節（ふし）があるから丈夫なんだ───妻や娘に軽んじられていた父が、わたしに言った数少ない訓話のひとつだ。 そのとき父はわたしに何を言いたかったのかというと、３０歳間近の長女に「そろそろ東京を離れ、静岡に帰ってくる時期だよ」だった。 人間にも…