足かけ三年、自慢の一品。


デューンですぞ、デューン!」

 と言っておいて、……デューンの意味がしばらく思い出せなかった。うーん、うーん……砂丘だ。思い出せて良かった。シナプスは繋げておかないとな。

 今朝は畑から飛ばされてくる砂が路地やら角にたまっていた。これを接写したら、エジプト辺りの砂丘だと誰か騙されてくれるだろうか。

 練馬区春の嵐に襲われています。晴れているからいいものを、これが夏の終わりなら、風の音はまさに沖縄を襲う台風のようです。テレビなんかで見る台風の中での実況中継から流れてくる風みたいに、窓の外で音が渦巻いております。

 暖かくなってきたので、早朝の畑仕事が楽になりました。先週末、畑に石灰を混ぜこみ、まずは土を中和させています。農協で堆肥一袋(二〇キロ)を買って自転車の荷台に積んでいたら、駐輪したまま自転車がヴァレンチノ・ロッシーばりにウイリーしてしまいましたわ。二袋を買おうとし、「それで充分ですよ」と農協の方に止められましたが、ありがたやありがたや。よくぞ、止めてくださいました。

 昨日は友人からの頂き物の魔法の灰(根っこモノの野菜のできが良くなるらしい)を持って畑に行ってきたのですが、隣りの畑ではクラマエがすっぽり入るくらいの大きな穴が掘られていました。

 そーいうことをするのは、わが区民農園ではあのヒトしかいません。たぶんあの穴の分だけ肥料を入れるのでしょう。立派な野菜を実らせるウンチクの多いヒトが、今回はわたしの隣人になったようです。ちょっと憂鬱です。たぶんわたしの畑には、雑草がたくさん生えます。そういう隣人をもった几帳面なヒトはどういう気持ちになるのか……。わたしは平気なのですけどね。陰で怒ることなく、どうか穏やかに注意されたいものです。


 石の上にも三年といいますが、三年前にアスパラの種を蒔き、一年目はかすみ草のようで、二年目はコスモスのようにそよいでいました。が、とうとうアスパラらしき姿のアスパラが出現しました。今週アタマに見つけたのですが、それから一向に成長の気配はありませぬが、絶対に見まごうことなくアスパラです。