最近、知ったこと。


 うちのご長寿さんは電子レンジを筆頭にいろいろありますが、パン焼き機もその一つであります。熱しやすくて冷めやすい性格でありますが、このパン焼き機は冬眠にはいることも休ませることもなく働かせており、わたしはこれでいろいろ学んだのであります。

 これをもらったばかりのころ、わたくしはハードなダイエットに励んでおりました。だから、入れる食材に過敏に反応し、バターをマーガリンに替えました。後者の方がカロリーが低いんじゃないかと思ったわけですよ。たまにバターを入れたりもしましたが、焼き上がりの違いがはっきりくっきり。マーガリンよりバターの方がパンが柔らかく焼き上がるのですね。

 そういうマーガリン製のパンを朝飯に出すと、クラマエはパンの耳を大量に残します。柔らかく焼けた日のパンでも、ときどき残します。悪い癖がつきました。その後、わたしはマーガリンのパンの耳で指を切り、長いことヒリヒリ痛みました。まるでノコギリの歯で挽かれたような切り口、とても痛うございました。

 以来、パンはバターであります。

 で、当時ダイエット中なので、入れる砂糖の量にも気を遣いました。計量スプーン1〜2杯とあったので、もちろん1杯にしました。この砂糖の量で、パンの膨らみ具合が違うことも発見しました。もちろん多い方が大きく膨らんで、パンは軽くなります。砂糖が少ないと、中国カシュガル辺りで食べた、とてもヘビーなパンに似ます。


 で、今は山盛りで2杯です。

 で、今回は、たくさんバターを入れると、もっと大きくもっと柔らかくパンが焼き上がることを知りました。写真のキノコ型に盛り上がったパンは、目安の2倍弱の量のバターを入れた結果、焼き釜からはみ出すように膨らんだパンであります。