厄日でありました。


 ちょっと遠出の外出用に原チャリを手に入れました。で、昨日は15キロほど離れたところに用事があったので、それで外出。しかし、道中半ばにしてガス欠になり、予備タンクのガソリンで走ろうとしたのですが、それまでも空っぽ。これで二度目。はーっ、軽いからいいようなものの、押して歩くも、まだ目的地までゆうに7キロはあるなぁ。

 スズキのチョイノリはオモチャみたいな50ccのバイクです。走行メーターが無いので、ガソリンを入れる機会を見極めにくいのでありました。

 ふたつめの災難は、白バイに違反切符を切られたこと。まぁ、違反はわたしが悪うございました。これでゴールド免許じゃなくなってしまったのかなぁ。

 しかし、だ。なんで警察はあんな威張った口の利き方をするのでしょうか!? 確かに違反したのは悪かったけれど、そんな口の利き方される覚えはないと、その口調を改めてくださいと何度も要求し、路上で喧嘩ごしになっちまいました。

「目の前にいるんだからもっと小さな声でしゃべってください」と言えば、「地声だ」と言うし、エンジンがかけっぱなしの白バイの脇で話していて、「エンジン音がうるさいし、無駄な排ガス放出で環境に悪いし、熱も出て気分が悪いからエンジンを切ってくれ」と頼めば、「赤い警告ランプを回すにはエンジンをかけてなくっちゃバッテリーが上がる」と。「なぜ今、赤いランプなが必要なの?」と訊けば、「赤ランプを回しておかないと(路上だったので)追突されるから」と。

「止まりなさい」と言うから、逃げることなく素直に停まった。「違反は認めるが、あなたはわたしの小学校の先生じゃないし、わたしだって小学生ではない」と訴えた。ファミレスのウエイトレスだって、八百屋のおじさんだって、そんなもの言いしない。どこにそんな高飛車なもの言いが可能な職業があるのか! と訊いたが、ちっともわかってくれなかった。

「職業は?」と訊かれたけど、言いたくないと言ったら「無職」と書かれ、「電話番号は?」と訊かれ、言いたくないと言ったら「無し」となった。あー、もう少し、声のボリューム下げてくれたなら、わたしだって彼の目の前で耳に指を突っ込むような、おとなげないことはしなかっただろうに。警官だって接客商売の一種なんだから、言葉づかい、人の心理、もっと考えてくれ……と言ったが、ちっとも理解してくれない。違反切符にサインをしろと言われ、拒否すると、どうも裁判沙汰になるらしい。時間も取られて面倒くさいよと言われた。違反は認めるが、どうしてもあなたの口の利き方は許せないと、耳栓しながら食い下がった。

 脇をクルマが通り過ぎていく。あー、午後二時過ぎ、腹減ってるんだけどなぁ。

 ついでにいろいろ訊いてみた。クルマ雑誌に「余剰警官の天下り先用に交通違反の取り締まり用新会社が設立されると書いてあったが、どうなんですか?」「いやいや、その新会社は駐車違反の取り締まりのみ行うだけで、平成18年からだ」と。「年度末になると交通の取り締まりが厳しくなる気がするけど、ノルマがあるのですか? 歩合制ですか?」「いやいや、違反キップを切っても、われわれにその金が入ってくるのではなく、市町村に道路修理代とかでいくらかいくんですよ」と。

 長いこと話し込み、ようやく彼の声の音量が落ちてきて、もう一度「なんであーいう高慢ちきな口の利き方をするのですか?」と訊きなおせば、「違反を見つけ、気分が高揚しているのだ」と。別れ際、「もっと職業人として修行してくださいませ。そうじゃないと、わたしみたいなのに絡まれて、たかが一枚のキップに30分もかかってしまう」と年長者からのささやかな助言しておいたのでした。

 罰金7000円也。