ただ今、ものすごく不安。


 慌ただしさもひとまず小休止ということになって、畑仕事をはじめた。夏の終わりに馬糞を畑に入れたまま放りっぱなしでいたのですが、畑は草で覆われ、勝手に枯れていた。

 一回目は草むしりだけで終えて、腰と腕が痛い。二回目は肥料を土に混ぜた。クワをふるって再び腰と腕を痛めた。三回目の今朝、種まきをした。今から大モノは荷が重いので、今回は葉っぱモノでよしとしといた。

 が、しかしだ。今朝、後ろ髪引かれる思いで、畑をあとにしてきた。これは正しい使い方なのかなぁ。

 とにかくうるさかった。わたしが畑仕事をしている最中ずうっと! スズメがピーチクパーチクどころじゃなく、チュンチュン騒いでいた。ひとクラスの教室にふたクラス分の園児をつめこんだくらいにスズメが朝っぱらから、うるさいったらありゃしなかった。

 種まきを終え、水まきも終え、クワとジョウロとバケツを納屋に戻し、シャベルと軍手をとりにわたしの区画へ戻ろうと畑に近づいたとたん、バタバタッ! いや、ワサワサッ! かな。とにかく大量のスズメがわたしの区画から飛び立った。わたしが種まきした畑から。スズメはわたしの作業をずうっと見ていた。そして、わたしの種を狙っていたのだ。あの騒ぎは、「早く帰れ! とっとと帰れ!」とわたしに罵声を浴びせていたのだ、きっと。

 ぜったいに喰われている、わたしがこうして仕事をしている最中にも、スズメはわたしがまいた種を喰っているに違いない。案山子になって見張っているわけにもいかず、家に戻ったけど。もう一度、まき直しだろうか。まき直して、ビニールかけなくてはダメだろうか。

「鳥にも分けてやらないとね」といって、先週末、今年の分の柿の終わり宣言を母にされたばかりだが、わたしはまだそんな境地に立てない。虚しい、今朝の早起きは……。ほんとうに、もっと寝ていたかったのに。

 嫌いだ。アリと同様、今日からスズメは嫌いな生き物にした。