生き物。


 風邪をひかぬよう、毎朝せっせと柿を食べている。好きだからかまわないんだけど、たくさん食べると腹が冷える。それにヨーグルトもせっせと食べているので、このごろは朝食を終えると体がすっかり冷えてしまう。

 世間の波に乗って、二年ほど前にうちにもカスピ海ヨーグルトがやってきた。作るのが簡単なので、旅行中をも乗り越えて、いまだ生きております。

 で、最近やって来たのがブルガリアヨーグルト。以前、牛乳に市販のブルガリアヨーグルトを混ぜたけどヨーグルトにはなりませんでしたが、今回のはちょっと緩いけどしっかりと酸っぱいヨーグルトになった。だけど、カスピ海より手間がかかるので、今後どれほど長生きしてくれるやら、であります。

 44度に温めた牛乳の中にヨーグルトを少し入れ、4〜5時間保温しなければならないのが失敗の種になりやすく、試行錯誤の末の緩いヨーグルトを大量に作ってしまい、冷蔵庫の中をヨーグルトだらけにしてしまった。それで、大きな碗でヨーグルトをグビグビ食べなければならない朝が数日つづきましたが、ようやく安定供給のメドがついた気がする。

 ところが酸っぱくないカスピ海ヨーグルトに慣れたクラマエが、わたしの努力の賜物のブルガリアヨーグルトに口をとんがらせて、「スーッパイ!」と文句をたれます。世間じゃ、「酸っぱくないヨーグルトは……」と反カスピ海派がおるというのに、天の邪鬼だ。

 この夏を越させることができなかったぬか味噌、今なら少しぐらい無精しても死ぬまい……、と再度作りました。ぬかに混ぜる水の代わりにビールを入れると早くいい感じになります。ぬか漬けの味はまだイマイチにも達していませんが、日ごとぬかのニオイが変わっていき、生き物のぬかを感じております。

 もうひとつやって来たのが、正体のわからぬ生き物の卵。カマキリの卵に似ているけど、このまま越冬するのだろうか、できるのだろうか。