クラマエいぬま計画。


 豆腐を一刻も早く食べねばまずい。
 食べきれない豆腐は冷凍室で凍らせて高野豆腐にしていたが、そうした高野豆腐が冷凍室にいくつもある。そう何度も同じ手は使えぬ。

 今は、朝。パンの朝飯に冷や奴じゃさぶい。

 食べちゃわねば。それも今すぐに。で、レンジでちょっとチンしてから布巾で包んでぎゅぎゅっと絞った。何かの料理のコーナーで、急いで豆腐の水を切りたいときは、「チンするといい」とあったような覚えがある。真偽のほどは定かではない。
 絞った豆腐に刻んだ桜エビとタマゴを入れて、どんな効果が出るのかわからないが片栗粉をちょっと入れて塩胡椒し、フライパンに流し込みフタをして焼いた。
 タマゴは一個じゃなくて、二個にしたらもっとふかふかした卵焼き風になったかも知れぬ。それに半丁とはいえ、大泉学園豆腐屋の豆腐はでかかった。が、創造に反することなく、マル。

 朝から大食いしてしまい、「健康なカラダは健康な食に宿る」を実践してるところです。

 さて、今夜は冷凍室で見つけてしまった高野豆腐とインゲンの夕飯です。
 1センチほどの厚さにした豆腐を凍らせると、豆腐に霜柱が立ちます。それを解凍すると大豆のスポンジができて、ぎゅっと握りしめると水が絞れ、あっというまにお手製高野豆腐となります。
 両者を解凍して、しょうゆ味で煮た。隠し味のつもりで、しょう油で煮た山椒の実を少し入れたのはマルだったが、これにも入れた桜エビと最後の溶き卵は余分な作業だった。次の高野豆腐は何と煮よう