ふ〜、な事件。

 最近、遅ればせながらパスモを使っている。で、わたしはスイカも持っている。

 パスモもスイカも関東周辺用の前払い・チャージ式の鉄道&バス、お買い物もできるカードです。以前使っていたカードはパスネットというチャージできないタイプで、たまにしか使わないので3000円とか5000円分のカードを使い切らないまま、何度もなくした。現金をなくしたってことは、私の長い人生の中でも数えられないくらい記憶にないのに、カードとなると、そうじゃない。不思議な現象だ。

 でも、便利さによろめいて入会金を500円払ってパスモを購入。ちなみに、そういうパスモを蔵前はメキシコで残金ありのまま盗られた。それで再発行に再び手数料払ってた。なんてこった。そういうこともあるのか。

 で、昨日、キップ売り場でそのパスモにお金をチャージしようと画面の文字を読んでいると、突然に女性の手が伸びてきて、「ここを押すのよ」と“パスモ購入”を指さす。「購入するんじゃなくって、チャージしたいんです」ってその女性に言うと、「同じよ!」と。そして「いくらするの?」「1000円」「なら、これ!」

 戸惑うまもなく、次々とご指導が入った。たまにしか使わないパスモなので、チャージはもっとたまにしかしない。だから、そのたびにじっくりと画面を読むことになるのだが、彼女もパスモにチャージしたいんだと思った。それで、わたしがもたもたしてるんで、しびれを切らして指図が入ったのでしょう。
 ところが、彼女はわたしのチャージし終えたパスモが機械から出てくるのを見届けると、そのままターンして改札口へと向かった。

 何だったんだろう。娘みたいな女性と歩いていった彼女は、たぶんわたしより10歳くらい年上だと推測する。機械の前に立つわたしは、電車の中で席を譲られた「まだまだ若いと信じているおばさん」のような気分を味わったのでした。
 ふ〜、な事件でした。