残暑があって、ほっ。

 秋風が心地良かったり寒かったり、まだ八月末だというのに不精をして風邪を引いた。

 ちょっとショックじゃありませんこと。

「夏の疲れがあったんじゃない?」と言ってくれた人もいたけど、これきしのことで風邪引くなんて、なんと柔になったもんだ。熱は出なかった気がする(体温計を使う習慣がない)が、声が出なくなり、鼻水が垂れた。それでも夏掛け一枚でがんばり通し、昨夜になってようやく二枚にして、今朝は今夜用にちょい厚の布団を干した。

 今は風邪の症状が出ると、気を遣う。先日新幹線で隣りの女性が咳をして慌てて「新型インフルエンザじゃないですから心配しないでください。ノド風邪を引いて・・・いかがですか?」と、飴をもらった。

 と書いていて、数日がたってしまって、干した布団だったけど虫に刺されたのでもう一日干した。

 今年の初栗を食べた。栗に切れ込みを入れて圧力鍋で茹でて皮をむいての作業で二晩がかり。それから栗ご飯を炊いたのだが、あー、とんでもなく秋が深まってしまった気分。困ったものだ。

 壊れたはずのパン焼き器は粉に原因があって「壊れた」は勘違いで、もうすぐ壊れるはずのウォシュレットも勘違いだった。どちらも腐るモノじゃないしの弁解をして、新品はしまいこんだ。
 水圧が弱ったウォシュレットをもうすぐダメになる・・・と思ったのだが、それは単に水の蛇口が少し閉められていたことに理由があった。だれが水量を絞ったというのだ? 不思議だ。だれも覚えがない。だれもって、オソージガカリさんとわたし以外にだれがいるというのだ?

 魔物が住んでいるとしか思えない。
 その魔物だが、まだ姿を見たことないが、コオロギが洗面所にいた。どこから入ってきたというのだ? ゴキブリは早朝、玄関の外でわたしが扉を開けるのを待っているのを知っている。オソージガカリさん、「蜘蛛は虫を捕ってくれる益虫だ」としても、最近はその蜘蛛の数が増えすぎなんじゃなかろうか?

 夢を喰う生き物がいると聞くが、わたしのうちには蜘蛛ばかりか記憶を喰う生物が徘徊している。困ったものだ。


↓9月6日の東京海外旅行研究会主催の蔵前仁一の講演会にはるばる京都や三重と遠くからも来てくださった旅行人読者の方がいらっしゃって、ありがとうございました。東京海外旅行研究会の幹事さま、ごちそうさまでした。