あけましておめでとうございます。

 体内に数日前のモノがたくさん残っていてお腹が張る。そんなわけで、たくさんの昨年を引きずったまま、2010年を始めてしまった。この欄も暮れに書きかけたまま今年に持ち越してしまって、写真も2009年です。昨年をしっかり終えてから2010年を始めたく、新年早々失礼ながらわたしの中での昨年をまず終わらせたく、昨年の続きをアップさせます。

 年々体脂肪も肉も増えていくのは潔さが足りないせいで、何でも溜め込んでしまう性癖はわたしを形成してるものだから、もう今後一切反省しないことにした。それに対する反省は、なんだか時間がもったいないんじゃないかって気がしてきた。

 以下のものは、2009年の残り物です。


 空が広い。
 それはいいことだとずっと思っていた。そうじゃないってこともあるんだな。ハーフセンチュリーを生きて、いやはや、知りました。

 広くなった空の向こうに見える景色が必ずしも美しいモノとはかぎらなくって、隠れていた方がいいことだってある。
 がっかり。あーがっかりだ。三十回くらい言いつづけたいくらいがっかりで、三十回言ってみても言い足りなくって、「それなら何回?」と問われても、答えは出ない。

 今のところに越してきて数年後、毎日歩く事務所までの道の途中に雑木林っぽくあったところの木がすべて切られて、老人用の施設ができた。わたしもいつか、ああいうところの世話にならねばならぬかもしれないが、がっかりした。かなりがっかりした。もちろんそこは私有地なので無断で足を踏みいれることのできる場所なんかじゃなかったけれど、そこにあるだけで良かった。誰のものでもいいからあるだけでいい。そういうモノが必要なんだ。

 ここには以前、栗の木や竹や梅や柿の木があって、わたしはここで初めて栗の花を知った知恵どころでもありました。

 おまけのちょっとセクシーな近所の大根です。