ボロくなって。

 今朝、ハトがうちの白樫の木に頻繁に出入りしているのを見た。
 以前、お向かいさんの庭の木にメジロが巣をつくってタマゴを産んで、ヒナがかえって、巣立っていったと喜んでいたが、ハトってことになるとそうはいかない。
 わたしは、ハトが嫌いだ。訳あって大嫌いだから、オソージガカリさんに「下に置いてあるクルマに糞を落とされるぞ」と囁いておいた。どーなることやら。
 そんなことより、目のモンダイより、足の痛みより前からつづいている脇腹痛が哀しい。
 帰国したその日、ヘンな姿勢で扉を閉めた。それはとても重い、うちでいちばん重い扉で、横着した姿勢で押したら案の定、動かなくて、それでも横着つづけてぐぐぐっっと片手で力いっぱい押したら、閉まった。閉まったはいいが、脇腹痛が残った。今日で一週間がたつってのに、まだ痛みがひかない。しくしくだ。
 トルコで久しぶりにカボチャの種を食べた。懐かしいなぁ。
 むかしむかし、23年ほどまえのことだが、初夏のトルコで杏をもらって食べて、種をぽいっと捨てたら、「だめじゃだめじゃ、種はこうしてこうやって・・・」と杏は果肉も種も旨いってこと教わった。ひとつで二度美味しい。
 日曜日にカボチャを煮て、トルコで食べたカボチャの種の味を思い出して、残った種を洗って乾かし、今朝、ソレを炒めた。フライパンでから煎りして塩をふっただけ。出がけにさめたソレを食べてみたんだが、トルコで食べたカボチャの種同様、殻をむくと薄緑色した実が出てきて、同じだった。味もほぼ同じだ。「ほぼ」っていうのは、わたしは味覚音痴だから、詳しい評価ができぬ、のだ。
 だから、かぼちゃもひとつで二度美味しい杏の仲間。
 しかし、杏と違うのは、殻むきが面倒で、丁寧にやらぬと粉々になって、労多くして手元に実があまり残らない。