今年最後のグチにしたい。

 友人に「ブログで文句ばっかりたれてる。そんなに不平不満の多い生活なのか? それとも、グチの言い場所がブログしかないのか?」と心配(?)された。
 いえいえ、ご心配なく。かなり快適な日常をおくっております。そんなに文句をたくさん言ってるつもりはないが、それなりに、日常に「カチンっ」とくることはある。みみっちぃことまで含めたら、一日に一回くらいはありそうだ。
 カチンっ!の種類も年齢とともに変化してきて、それはそれで、面白くもあります。
 子どものころ、叔母たちはしょっちゅうわたしの名前を言い間違えた。妹の名前だったり、イトコだったりとか。それで、なんと失礼な叔母だろうか? それとも彼女たちはおバカさんなのだろうか?
 いやはやいやはや、わたしも最近は友人の娘の名前を言い間違える。相手の顔を見て、相関図をアタマに描いてから名を呼ぶことにしている。何気なく会話の中に名前を挟み込むと、4割くらいは言い間違えてるな。そういうものなんだ。
 で、「オトナはコロコロ言うことが変わる」と二〇代までは批判してきたが、あれは、変わるんじゃなくって、前に言ったことを忘れてしまってるだけなんだ。ということに気づいた。
 笑い話にならぬ話があって、近辺の某社長が社員に「なぜこうなっているのだ?」と叱ったところ、「シャチョーがそうせよと仰ったんですよ」と切り返されることがたび重なって「認知症ではあるまいか?」と心配になって病院に行った。
 お察しのとおり、そういうのは「加齢症」で片づけられたそうだ。
 つい先日も、近辺にドルチェ問題が勃発して「訊いたじゃない」「いーや、初めて聞いた」の一触即発騒動があった。仕方がないんだ、忘れちゃうんだ。どっちも。
 で、今年の分の最後にしたいみみっちぃグチがあるんだが、聞いてくださいまし。
 海外からやってきた知人と食事をすることになり、それに大奮発した。めったに外食しないし、してもカレーかラーメン程度のわたしだが、海外ではお世話にもなったし、5年ぶりのことでもあったし、ご年配の方を連れてのことだったので、宿泊ホテルの近くの新宿の某ビル50階のレストランにした。夜景がきれいで、東京タワーが見えた。食事代にはこの風景代も含まれているんだろうってくらいに、美味しかったけど内容量に金額ほどの豪快さはなかった。でも、そんなこと言うまい。覚悟して選んだ店だし、メニューなんだから。
 しかし、だ。食事を終え、先に席を離れてレジでお勘定をすませた。鍋料理のコースに温かいウーロン茶四杯と生ビールを一杯。追加注文はしなかったので想像しやすい値段なんだが、想像以上に高額を請求された。だから、明細を確認した。
 あーちまちまと請求されている。鍋コースに付いてきた刺身に海外の知人はわさびを頼んで、それを請求されていた。コレはやや仕方がないな。だけど、鍋コースに薬味(ネギとポン酢)を別料金で請求されるってのは初めてのことだ。肉の鍋と魚の鍋をコースで2人前ずつ、計4人分。それを6人とか8人で食べたんじゃないのだよ。4人で食べて「多人数だったので」はないでしょ。
「えっ? 薬味は別料金って書いてありました?」「いえ、ありませんが、当店はそうなってます」「おやー、まるでぼったくりバーに来てしまったようですね」「すみません」
 前回は、やはりこのビルのどこかのレストランで食事をし、彼女の夫が支払いをすませた。どの店だったのか記憶にないが、あの時は彼がこれほどの料金を支払っていたとは。うーむ、遅ればせながら、かなりのごちそうさまでした。
 あの時、われわれは、新宿の某居酒屋に彼ら夫婦を連れて行った。今でも思い出すと腹が立つほどに不味かった。食い物に文句をたれないオソージガカリさんでさえ、不味いと言った。普段は思い出さないが、たまにそのシャチョーさんをテレビで見かけることがある。そして、その顔を見るたびに、下品にも・・・
「なに大層なこと言ってやがる。あんなひどいもの客に出して、恥をかかせて・・・」と言葉にしてしまう。あの時、彼女は昼間に買った海苔巻きをバッグから取り出して「これ美味しいよ」と言って食べ出してしまった。そのときのわたしときたら「日本はね、お店に持ち込みは禁止なのよ」と注意してしまったが、堂々と食べさせればよかった。
 ふ〜。