重いまぶた。

 電車に乗ったのか?
 う〜ん、乗った。都庁まで行った、が・・・。し、失敬な。
 失敬だけど、真実で、電車に乗ると読書がすすむ。だから、わたしがいま読んでいる本のしおりが早くも後半に挟まれているのにオソージガカリさんが気づいて、問うたのだ。今日は目の病院まで行って、もう終わり間近。
 通勤電車ライフがあれば、わたしの読書量は数倍、数十倍に増えるはずだが、哀しいかな徒歩通勤の身だ。わたしの読書タイムは寝る前のみ。それなのに、カラダが後方に傾くとすぐにまぶたが下がってきてしまう、哀しいミルク飲み人形の体質をしている。仕方がない、まぶたが分厚いんだ。そういう構造をしているせいだ。
 それなのに、オソージガカリさんはわたしの哀しい構造を笑って「いーちにーいさーん、はいっ!」って言って睡魔に導く。なんてヤツだ。
 小さな文字の文庫本、単行本サイズのマンガは最悪で、ピントの合わない文字に目を細めると、そのままくっついてしまう。マンガ本1冊読むのに、二晩も三晩もかかるなんて、情けない。寝ながらテレビで映画を見ても、字幕の文字を追って目を細めれば、まぶたがドッキング。
 目尻の赤味はまだつづいていて、こんなに長引くのはちょっとヘンなので病院で診てもらった。もうかれこれ2カ月近い。実は両目の目尻とも炎症を起こしてるってんで目薬を処方されてきた。
 2カ月前・・・といえば、ちょっと目の具合がヘンで、左目をあれこれ診てもらったのがそのころで、まぁ因果関係は不明。
 早く治ってお化粧したいわ。せっかく美しい中年になるべくお化粧をするようになったというのに、ただ今、中断中。