誕生日のP

 昨日は自由が丘に「縞と格子」展を見に行き、そのあと遠回りして京橋に寄って帰社。そこで知人の「ビーズ」展を見てきた。平日の日中にこんなことができるなんて、夢までみているようです。
 後者はわたしが敬愛する方の展示で、おおかたは海外で仕入れてきた布類を展示販売しているのですが、今回はビーズをテーマにしていた。わたしがもう少し(?)細ければ着られたであろう裾にビーズがスダレのようにたくさんぶら下がっていたブラウス、アレを着て風に吹かれたいものだ。いつになるかわかりませんが、わたしを待っていてください。
 かの野口さんは「わたしの指先は騙せない」と言い放つ、以前にも書いたゴッド・フィンガー、黄金の指先を持った女性です。前者はその野口さんが敬愛する岩立広子さんのミュージアム。木、金土曜しか開いてないのですが、とてもたくさんの布と衣装を知り、コレクションしている女性です。
 あれはわたしが持っているガーナのケンテに似ているな───と近寄って説明を読めば「やはり」でした。それは素晴らしいケンテ(ガーナの国王などがゆったりと身体に巻き付けているあの布)で、わたしのなど似て非なるモノだった。販売コーナーに数点の品があって、そこにインドのクル地方のショールとおぼしきモノがあり「やはり」でした。そして、わたしのクルのショールは似て非なるモノに格下げ。売っていたショールの糸はたしかヤクだったかな。それでボーダーの織り柄が渋くって、地の部分をよく見ると綾織りの糸が地紋のように浮かんでいた。
 ふ〜、37,500円。
 帰ってからオソージガカリさんに報告したら「安い」って言われたけど「買えば」というオマケは付きませんでした。
 いま現在「欲しいモノはクルマしかない」と豪語するオソージガカリさんが珍しく「欲しい」と言ったので、休みの日にクルマでお買い物。それでは、今年のオソージガカリさんの誕生日のPは羽毛布団(ではなく)の上にかけると暖かいという毛布にしましょう。1,000円弱で、そこまでの往復の交通費の方が高かった。
 で、その際、まだ要らないって言ったのに、わたしのまだ遙か先の誕生日のPだと鍋を買われてしまった。味噌汁づくりに使っている鍋が「薄くて焦げる」と言ってしまったばかりに、墓穴を掘った。
『アジアのディープな歩き方』の堀田家では、あきおさんがかよさんの誕生日のPに「伊勢丹でポンチョとセーター」を買ったと聞くが、しくしくだ。
 小さいのに5,400円もしたその片手鍋は、重い。わたしとどちらが長生きするんだろう? それで、取扱説明書に「塩は沸騰してから入れること」とあったのだが、わたしは全然かまわずにどの鍋でも「入れられるときに入れていた」が、なんか、事件でも起きるのだろうか?
↓近所の畑に置いてきぼりのおじぎする大根。