オトメの日曜日。

 近所の畑で大量のバジルを手に入れて、バジル・ペーストをつくった。
 朝ご飯を食べてから畑に行ってバジルを採って、ついでにトマトの収穫をほんの少しだけ手伝って家に戻り、バジルを洗って乾かし、その間にスクーターでスーパーへお買い物。家に戻って、せっせとバジル・ペーストをつくり終えたら、あーもう夕方だ。それから、夕食の準備。
 はぁー、8月最後の日曜日は終了した。月曜日に区の健康診断を控えていたので、食後のアイスクリームは、グッと堪えた。オソージガカリさんは食べた。
 果たして、この甲斐は、明日の検診に出るのだろうか?
 オトメの休日はこんなふうに、まるで風に飛ばされたテッシュのように、あっという間に彼方へ消えるのだ。
 そんなもんさ。それより、バジル・ペースト作りのために買ったフードプロセッサーの仕事がイマイチだ。美しくペースト状態にならない。粒々が見えたままだ。それまでは30年前に買ったミキサーを使っていた。
 ちなみに、20歳代初期に購入したジューサー&ミキサーのそれは、2万円ちょっとした。まだどちらも健在で、このミキサーでなら美しいペーストに仕上がる。それなのに何故、フードプロセッサーを購入? と思われましょうが、それがオトメゴコロというもので、そろそろ最新式に乗り換えたくなるお年頃・・・で買った・・・というのに、残念だ。が、オソージガカリさんがタマネギのみじん切りに「ありがたい」と言ってくれているので、良しとしよう。
 同じ頃に買った扇風機を、今も使っている。26,000円ほどした。タイマーとウエーブ機能は壊れてしまったが、数年前に買った扇風機より風が心地良い、とオソージガカリさんは言う。
 風はともかく、どっしりしていて、脇を通ってぶつかっても、ちょっとやそっとじゃ倒れないってのが頼もしい。
 全てじゃないけれど、あの頃の電気製品は丈夫だ。アイロンも元気でいる。これは使用頻度が低いっていう訳があるけれど。やはりその頃買ったミシン、これは超高かったせいもあるけど、皮もジーンズの裾も乗り越えた。しかし、引っ越しを重ねてマイコンの調子が悪くなった。買い換えたミシンは皮もジーンズもダメだった。ミシンを修理に出すより買った方が安い・・・で買い換えてしまったが、安いミシンのモーターは非力だ。
 ミキサーも扇風機も、軽くなった分、軽いことしかできないことに気づいた日曜日。
 ちなみに、ハーフセンチュリーを越えられたオトメも、丈夫です。