東京の雪。

 顔が赤い───と言われて、風邪を心配してもらいましたが、心配ご無用。ちょっと、化粧が濃くなってしまっただけです。
 しかたがないのです。今までのに比べて例の撫子さんチークブラシの頬紅の含み具合が良くって、粉がつきすぎた。小さいけど、ちゃんと鏡を手に見ていて、かわらないつもりでしたが、世間の目は辛辣ですね。
 それでも、言われて素直にメガネを掛けて鏡を覗き、「やばいな」と感じた。たまに化粧の濃い年輩の方をお見受けすることがあるけれど、わたしもとうとう彼女たちのように「あっち側」の住人なってしまったってことでしょうか?
 不便、この上なしであります。まったくもって老眼は不便です。逆さまつげを抜こうと鏡を覗いても、裸眼じゃ見えない。それならば・・・とメガネを掛けると、それが邪魔をします。
 むかしは1.5強の視力があって、なにもかもが見えていた(ような気がする)。それなのに、今は「老眼&遠視」と言われ、近くはもちろん、遠ーくも見えにくくなっているらしい。遠ーくが見えにくくなっていることに不便はしてないから、今のところ不満はない。
 でもまあ、シワもシミも含め自分がはっきり見えちゃうのは、ココロに良くないから、これは神サマのいたわりってコトで受け入れましょう。
 東京は雪です。こんな日は用事でもなければ外出しません。わたしはお仕事という用事があって、雪の中をお弁当箱を載せたキャリーを引っ張って、てくてく。クルマが多く走る広い道は歩きやすいのですが、人ばかりが歩く道は、それはそれは大変でした。積もった雪をかき分けてすすむキャリーが、雪を溜め込んでしまって重いったらありゃしない。だけど、積もったばかりのほんわか雪を踏みしめて歩くのは、思いの外、楽しかったです。
 ということで、用事に、感謝。