いい朝です。


 一昨年の今頃だったでしょうか、ディジュリドゥの音が聞こえる朝がつづいた。それはたいそう単調な音だったけれど、風に揺さぶられて優しく脹らんでいて心地よかった。それがまたかすかに聞こえるものだから、たいそう貴重に感じられ、聞きのがすまいと心待ちにしたものでした。

 もしかしたら、田中真知さんが家でディジュリドゥ吹いているのかな……それが聞こえるんだったら、すごいぞアボリジニ! なんて思ったりもしましたが、ご近所迷惑で家でディジュリドゥを吹くことは禁じられてしまったと聞いているので、真知さんじゃない。誰が吹いているのでしょう?

 ディジュリド音が、ななめ向かいに家が建つとき組み立てられた足場用のパイプが風に共鳴していたとものだと、その足場が無くなったときに気がついた。あのディジュリドゥの音がこの土日、また聞こえた。この近所で、だれかの家が建てられ始めたようです。

 昨日、知人が釣った鮎を届けてくれた。

 その鮎は彼が言うとおり、スイカの匂いがした。天然の鮎はスイカの匂いがするのだそうです。料理の極意は、素材にありだな、と思ったほどに美味しゅうございました。キャンプ道具を出して炭火で焼く予定でしたが、久しぶりの掃除で体力が残っておりませなんだ。