東京の雪。

 顔が赤い───と言われて、風邪を心配してもらいましたが、心配ご無用。ちょっと、化粧が濃くなってしまっただけです。
 しかたがないのです。今までのに比べて例の撫子さんチークブラシの頬紅の含み具合が良くって、粉がつきすぎた。小さいけど、ちゃんと鏡を手に見ていて、かわらないつもりでしたが、世間の目は辛辣ですね。
 それでも、言われて素直にメガネを掛けて鏡を覗き、「やばいな」と感じた。たまに化粧の濃い年輩の方をお見受けすることがあるけれど、わたしもとうとう彼女たちのように「あっち側」の住人なってしまったってことでしょうか?
 不便、この上なしであります。まったくもって老眼は不便です。逆さまつげを抜こうと鏡を覗いても、裸眼じゃ見えない。それならば・・・とメガネを掛けると、それが邪魔をします。
 むかしは1.5強の視力があって、なにもかもが見えていた(ような気がする)。それなのに、今は「老眼&遠視」と言われ、近くはもちろん、遠ーくも見えにくくなっているらしい。遠ーくが見えにくくなっていることに不便はしてないから、今のところ不満はない。
 でもまあ、シワもシミも含め自分がはっきり見えちゃうのは、ココロに良くないから、これは神サマのいたわりってコトで受け入れましょう。
 東京は雪です。こんな日は用事でもなければ外出しません。わたしはお仕事という用事があって、雪の中をお弁当箱を載せたキャリーを引っ張って、てくてく。クルマが多く走る広い道は歩きやすいのですが、人ばかりが歩く道は、それはそれは大変でした。積もった雪をかき分けてすすむキャリーが、雪を溜め込んでしまって重いったらありゃしない。だけど、積もったばかりのほんわか雪を踏みしめて歩くのは、思いの外、楽しかったです。
 ということで、用事に、感謝。

実は昨年、

 災害時用にツイッターの準備をしたが、まだテストしかやったことがなくて、どうやるんだったのか? ハウツーはもう忘却のはるか彼方・・・だ。そして最近、Facebookもやりだしたら、ブログのパスワードを忘れたりと、アタマから押し出されるものが多い。これは、押しくらまんじゅうの世界に似てる。
 ということで、パスワードが思い出せて、書き込みできます。
「道の駅」好きですが、高速道路のサービスエリアも楽しいです。「トイレに寄りたい」と言いつつ、戻りは遠回りしてでも店の中を抜けなくっちゃ、ココロがSAに置いてきぼりになっちゃいます。だけどまあ、どこもかしこも似たような品揃えのオンパレードですが、やっぱり、ついつい手が出て&財布の口が緩んでしまう。オンなの性ですな。
 で、福岡に向かう山陽自動車道で手に入れたチークブラシ。あの撫子さんたちがもらったチークであるようなことがポップに書かれていたけど、もちろんぐ〜んと級下げのレベルのものです。だって、1,980円だからね。付録じゃない専用ブラシを買ったのは人生初めての体験で、使い心地は、もちろん付録モノよりぐっと良いです。
 とあるSAで「帰りに買えばいいや・・・」とそのチークを手にして呟くと「忘れるぞ」と言われた。欲しいモノを買い忘れるなんてこと、この欲深なわたしにはありえないっ! しかし、OKが出たってことで、このチャンスを逃すなっ。
 しかし、おみやげにしようと帰りの山陽自動車道のSAで再びチャレンジしましたが、見つけられなかった。どこのサービスエリアで買ったのか忘れて買えなくって、しくしくだ・・・。こんな落とし穴があろうとは。もしかしたら、もらえたかもしれない「貴女」、残念なことでした。
 このごろの売れ筋は「ちょっと贅沢」なんだって。そして市場は、そういうモノを買える60歳以上をターゲットにしているようなことをテレビが言っていた。ということで、わたしのこういうプチ(?)贅沢なお買い物も、時流モノのようです。
↓山陽自動車道の小谷サービスエリアだったことが、後に持っていたレシートで判明。これは携帯用のキャップ付き。

節分だ。

 昨日、豆を用意した。今年は柊とかも買ってみた。特別、訳はない。敢えて言えば、そういうモノを買ってみたいお年頃になってしまったとでもいえましょうか。
 で、今日の出がけに食べようとしたところで「年の数の豆」となって、朝飯食べたばかりだし・・・お腹いっぱいだし・・・年の数の豆が多すぎることに気づきました。そんなに食べたら、一食くらい抜かさねばならぬのでは? 難しいお年頃になってしまったものです。
 もっと単純がいい。もっと食べたいけど・・・年を多めにごまかしちゃえ! くらいの数がいい具合です。
 この頃の通勤路、工事中が多いです。ガス管とか水道管の取り替えで、アスファルトを引っぺがしています。わたしは毎日、大きな荷物を載せたキャリーをがらがら引きずっているので、狭くなった通路が歩きにくいです。まあ、長くても20メートル程度なので、そんなに迷惑でもないが、いちいち大げさに「大変ご迷惑をおかけしています・・・足もとにお気を付け・・・」のご挨拶を聞くのが面倒なだけ。
 電車に乗って「・・・手すりにおつかまり下さい」とか、エスカレーターに乗って「・・・お子様の手を・・・」とか、毎度毎度同じセリフをうんざりするほど聞かされてきて、天の邪鬼なわたしときたら「お節介っ!」とココロの中でいつも毒づいている。
 ふ〜、嫌な性格だね。
 今朝も事務所の近所の小さな路地で「あちら側を、ゆっくりとお歩き下さい」と言われた。クルマが停まっていて、路地の3/4ほどを塞いでいたのだ。足もとが濡れて、寒さのせいで少し氷気味風だった。この程度のことで、いちいち言わんでもいい、とやはり毒づいた・・・ら!
 きゃぁぁぁ・・・凍っていたのね───と後ろで声がした。60代半ばの女性ふたり組のひとりが足を滑らせて、尻もちついていた。ホントだっ! 必要なんだ。しかも、若づくりのお洒落さんの女性が、この程度のことで足を滑らすんだ。
 深く反省した朝でした。もう、毒づきません。明日は我が身だ。

むかし話を語り。

 寒い! って言ってどうなるモノでもありませんが、今年の東京は今世紀でいちばん寒いっ!と聞きました。そういえば、1月の終わりでしたが、夜に洗って乾ききらなかった洗濯物を朝早く外に出したら、固まってしまった。あれは、凍ったとみてるんだが、どうだろう?
 いやはやいやはや、そんな寒い日がつづく東京の渋谷を土曜の夜に歩いた。もうとっくのことですが、あそこは異国ですね。
 深夜渋谷国の住人たちの話す言葉は、テレビで聞く若者コトバとはまた違った音をしているように聞こえました。もうずっと昔のことになってしまいましたが、実はわたしだってあそこの住人だったわけで、それはもうあれこれ30年も前になってしまったんだなぁ・・・と、浦島タロコ気分。
 当時のおじさま&おばさまたちは、わたしたちが話すコトバをこんなふうに聞いていたのでしょうか?
 そういえば、「むかつく」という表現にいい気分のしないわたしの耳ですが、わたしの口は「アタマにくる」と言い放つ。友人の父はその表現に「腹がたつ」そうだ。
 まあ、いいや。
 その渋谷の夜の会食で、向かいに座った女性に「今まで食べたモノで、どこの料理がいちばん美味しかったですか?」と訊かれた。う〜む、久しぶりの質問です。食べ物に興味のないわたしにそんな質問を。だけど久しぶりのことだったので、懐かしい気分だった。
 では、答えねばっ!
 今さら南インドのカレーっていうのもなんだしなぁ・・・。
 記憶を探って出てきた料理はイランのチェロケバブ。1カ月つづいた水下痢でちょっと痩せかけていたわたしを、5キロも太らせた料理だった。
 どんな料理ですか? と訊かれたので説明したが、ちっとも美味しい料理だってコトを納得させられなかった。次ぎに思いついたのは、カシュガルのハミ瓜。これは料理じゃないけれど、コレを抱えてバスに乗り込んだり、夜の宿でみんなで分け合って食べた。どんなものかと訊かれて「シャーベット状のメロン」と説明したが、やはりこれも美味しさを伝えられず、失敗に終わった。
 それならば、エジプトとアルジェリアのニンジンジュース。これも料理とは言い難いが、ジューサーにニンジンを次々と投入し、氷でキンキンに冷えたニンジンジュースの甘味は、風呂上がりに飲むコーヒー牛乳のようにヘブンな味だ。それにね、イランでは朝食にはたいていニンジンジャムがあるのですよ・・・とも付け加え、サハラ砂漠に持ち込んだニンジンは、それはそれは美味しかった・・・も足した。
 やはり、これも失敗だった。でもね、ついこの間まで、語り飽きられていたようなこんな話を、判らないって顔されて聞いてもらって新鮮な気分になった。『旅行人』の休刊で「旅行人と一緒にすごした年月は、自分の青春だった」というような手紙を何通もいただいた。おばさんの年になって、20代30代に経験した旅の話を語ることは浦島太郎級のむかし話のようで、この先、おばあさんの年になったら、そうだ、20世紀を語る歴史級の話になるのだから、今からわくわくする気分であります。

最後の一本?

 包丁を新調した。昨年末からの計画で、つい、つい、つい〜奮発してしまった・・・っていうか、予定どおり大奮発した。
 ふふふ、実に気持ちのいい切れ味であります。今まで使っていた包丁(まだ使いつづけているけれど)は、1992年の夏に買ったのだから、ほぼ20年の使用。野菜だけじゃなく肉も魚も切って、切れ味が悪くなれば砥石で研いで使いつづけた菜切り包丁が、ここへきてて、今までどおの切れ味に、イマイチ復活しない。ビシッ!と切れた・・・の、ちょっと手前状態なのだ。
 わたしの素人判断ですが、それは鋼の部分が終末に近づいているのでは?
 ということで、お許しが出て、近所の金物屋に包丁を買いにいきました。かなり美しい刃をした包丁が、8〜9,000円で飾られております。しかし、20年前にそれくらいのお金をつぎ込んだ(たぶん)のだから、今回はその上をいきたい。そしてそれを握ってみると、8〜9,000円のものとは違う重量感というか、重さの存在感がありました。その上の美しい刃を持ったモノもありましたが、今回はこのあたりで決めておきましょう。そうよ、次回の楽しみとしておきましょう・・・。
 先週末、とある会食で隣りに座った女性にその話をしていて「あれ?」と気づいてしまった。
 次回の包丁の買い換えは、紛失などの突然の事故などなければ、やはり20年後でしょうか? とすると、それはわたしの人生の終末のちょっと手前じゃありませんか。そのとき、わたしはまだ20年も使える包丁を必要とするのでしょうか? まだまだ、調理を現役で、ばしばししなければならない生活をしているのでしょうか? 今回、30年級の包丁にして、最後の一本とすべきだったのでは?
 とかなんとか、アタマの中でそんな後悔がぐるぐる回りました。
 は〜・・・だわ。

マッチョになるかも知れぬ日々。

 今日は朝飯抜いて、夕飯も抜いて、遅割りのランチのみで充分だった。
 朝飯抜きで取次巡礼をしてから、昼に神保町に住む友人に誘われて飯田橋の某ホテルでちょっと優雅に遅めのランチでありました。食べ放題で元が取れるほど若くはないが、今日のは1,250円ぽっきりで、料理の半分ほどしか食べられなかったのが残念でならない。それに美味しかったし・・・。
 週末に行った区のスポーツジム(?)での運動で消費したカロリーなんて、ヘソで湯が沸くチャカポコチャカポコ・・・だな。
 だから、早起きしてつくった夕飯弁当だけど、さすがのわたしも今夜はパスした。
 週末に、マッチョを目指してみましょうと、時間もできたことだし・・・と、ご近所さんの区の体育館に行って参りました。まず、講習を一回受けなければならないのが面倒ですが、インストラクター付きのスポーツジムが2時間で200円とお得。テレビを見ながら自転車こぎをしました。負荷を与えたペダルをこぐと、上がった心拍数とか消費カロリーなんかが出てくるのですが、汗かいた10分間の運動の消費カロリーが、なんと一杯のカフェオレにみたないことにショックを受けて帰宅。翌朝の体重測定でも変化なし。
 まあ、しかし、運動器具があれこれあって、それらが遊具っぽくもあり、学生時代の体育の時間と違って好きなモノだけを好きなだけやって良いので楽しかった。問題は、いつに二度目がやってくるかだ。
 オソージガカリさんは年末と正月と正月明けの南インドミールスのバカ食いで増やした体重が、まだ残り1キロが減らず、ちょっとダイエットしている。よもや彼に「ダイエット」という言葉がのしかかろうとは、予想だにしなかったし、考えられないことだったし、人生一筋縄ではいかぬモノだな。そういえば、ここんとことんと彼のダイエット・ゲームがモニター(テレビだがね)に見てないな。

罪づくり。

 ちょっとアタマが痛いのは人混みへの参入で、風邪を引いたのか? それとも先週連日で食べたチョコレートと飴のせいでできた口内炎のせいだろうか?
 どちらにしてもあれっぽちで、情けないカラダになったものだ。
 それにしても寒い。わたしの個人的な体感ではちっとも乾燥感がないのだが、昨日の東京はサハラ砂漠より湿度が低かった、と今朝のテレビで言っていた。そーかぁ? それにしては静電気のビリっ!が、わたしにはあまりきていない。
 先週末、マサラワーラーさんのつくったカレーの残りを、賎しくもたっぷりといただいて帰宅した。朝食で焼いたお餅にニンジンの入ったヨーグルトカレーをかけて食べたが、合いますね。明日はサンバルに、やはり焼いたお餅を入れて食べてみるつもりです。これはインドタイプのお雑煮になりそうで、楽しみであります。
 昨日の散歩で12,500歩ほど歩いた。途中でオソージガカリさんが「腹減った」と言うんで、ラーメン屋に入ってしまった。ふ〜、カロリーの放出より、摂取の方が多かった散歩で、意味ないじゃん。夜は夜で、お持ち帰りのカレーで再びご飯の大量食い。
 このままじゃ、いかん。
 そうだ、ご近所さんの区民センターのジムに行くべき時がきたようだ。まずは2時間の講習を受けなくてはならないので、とりあえず崖っぷちに追い込むべく今週末に申し込んだ。オソージガカリさんを誘ったが、断られた。わたしだけ健康になるのは申し訳ない気がするが、しかたがない。
 罪はマサラワーラーのカレーだ。